学び

『グレーゾーン』ってどんな子?親が今日からできる関わり方

【現役、児童発達支援管理責任者が解説】

最近、よく言われることがあるので、耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか?

最後まで読んで、理解を深めていきましょう〜!!

「診断はつかないけど、明らかに困っている」

「発達障害というほどではないけど、集団行動が苦手」

「診断はつかなかったけど、園や学校ではいつも指摘される」

こうした状態を指して「グレーゾーン」という言葉が使われることが増えています。

診断名がつかないぶん、周囲の理解を得にくく

保護者だけで悩みを抱え込んでしまいやすいのが、グレーゾーンの子育ての難しさです。

私は児童・障がい福祉の現場で11年間働き

現役の放課後等デイサービス職員として、グレーゾーンと言われる子どもたちとも日々関わっています。

この記事では、グレーゾーンとはどういう状態なのか、そして家庭で今日からできる関わり方をお伝えします。

グレーゾーンとは、医学的な診断名ではない

まず知っておいてほしいのは、「グレーゾーン」は医学的な診断名ではなく

発達障害の特性はあるものの、診断基準を満たすほどではっきりしていない状態を指す、通称のような言葉だということです。

発達には「ある/ない」のはっきりした境界線があるわけではなく

特性の強さや現れ方には連続的なグラデーションがあります。

グレーゾーンの子どもは、そのグラデーションの中間あたりにいる状態とイメージするとわかりやすいかもしれません。

黒と白の中間は灰色(グレー)のようなイメージです。

診断名がつかないからといって、困りごとが軽いとは限りません。

むしろ、周囲から「気にしすぎ」「様子を見ましょう」と言われてしまい

必要な支援につながりにくいという難しさを抱えていることが少なくありません。

正直にいうと・・・グレーゾーンにいる子の関わりが最も難しいなと感じています。

グレーゾーンの子によく見られる困りごと

現場でよく見られる困りごとの例です。

すべてに当てはまる必要はなく、いくつかが重なって見られることが多いです。

  • 集団の指示が一斉に通りにくく、個別に声をかけると理解できる
  • 気持ちの切り替えに人より時間がかかる
  • 特定の音や感触を強く嫌がる、あるいは強く求める
  • 順番待ちや変更への対応が苦手
  • 「不器用」「やる気がない」と誤解されやすい

これらは「わがまま」でも「努力不足」でもなく

その子の発達特性による困りごとです。

この視点を持てるかどうかで、周囲の関わり方は大きく変わります。

発達障害や知的障害などさまざまな障害の診断が出ている子は

支援のやり方がわかりやすく、方向性が見える。

しかし、グレーゾーンの子どもたちは、学校や園でどうしても

「怠けている」「ふざけている」「もっとがんばればできる」「さぼっている」

と見られがちであり、思われがちです。

子ども自身、困っているのにそれをうまく伝えることができないので

より、辛い思いをしてしまいます。

「様子見」だけで終わらせないことが大切な理由

「まだ小さいから、成長すれば大丈夫」という言葉は

悪気なくかけられることが多いですが、困りごとをそのままにしておくと

うまくいかない経験が積み重なり、自己肯定感が下がってしまうことがあります。

大切なのは、診断がつくかどうかにこだわりすぎず

「今、この子が困っていることに、どう寄り添えるか」を考えることです。

診断名の有無に関わらず、困りごとに合わせた関わり方をすることに意味があります。

今日からできる、3つの関わり方

① 指示は「短く、具体的に」

「ちゃんとしなさい」のような抽象的な言葉より

「靴を並べてね」「コップをここに置いてね」のように

何をすればいいかが明確な言葉に変えてみてください。

グレーゾーンの子は、抽象的な指示ほど理解しにくい傾向があります。

② 「できたこと」を、具体的に言葉にして伝える

「すごいね」だけでなく、「靴をきちんと並べられたね」のように

何ができたのかを具体的に伝えることで

子ども自身が「何をすればよかったのか」を実感として理解しやすくなります。

③ 切り替えのための「ワンクッション」を用意する

活動の切り替えが苦手な子には、いきなり次の行動を求めるのではなく

「あと2つ遊んだら終わりだよ」のような予告を挟んであげてください!!

急な切り替えを求めないことが、癇癪やパニックの予防にもつながります。

私たち大人が普段やっている関わりを少し丁寧にするだけで

子どもの理解は変わります!

子どもを変えるのではなく、大人の意識を変えることが最優先です!

大人の意識が変われば、行動や声掛けが変わり

子どもにも浸透していきますよ!

一人で抱え込まず、相談先を持っておく

グレーゾーンの子育ては、周囲から理解されにくいぶん

保護者が孤独を感じやすい傾向があります。

園や学校の先生、自治体の発達相談窓口、児童発達支援・放課後等デイサービスなど

相談できる先を複数持っておくことをおすすめします。

「診断がついていないから相談してはいけない」ということはありません。

困りごとがあれば、診断の有無に関わらず、いつでも相談していいですよ!

私たち支援者はそのために存在しているので〜!

まとめ

  • グレーゾーンは医学的な診断名ではなく、発達特性のグラデーションの中間にいる状態を指す言葉
  • 診断がつかなくても、困りごとが軽いとは限らない
  • 「様子見」だけで終わらせず、今困っていることに寄り添う視点が大切
  • 指示は短く具体的に、できたことは言葉にして伝え、切り替えにはワンクッションを

グレーゾーンという言葉に振り回されすぎず

目の前のお子さんが今何に困っているかに目を向けること。

それが一番大切な出発点です。

一緒にその悩みを共有させてください!

一緒に悩みましょう!

協力してくれる存在がいるだけで少し気がホッとすると思います。

なんでも相談してくださいね〜♪

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