「お家でも効果的な関わりができればいいのに・・・」と
思ったことがある方は少なくないはずです。
でも、意外とお家でも効果的な関わりができるのに
気がついていない方が多いことを知ることで
今日から変えられます!!
「療育って、専門的すぎて家では無理」と思っていませんか
「療育」と聞くと、専門的な訓練を、専門家だけが行う特別なもの
というイメージを持っている方も多いかもしれません。
実は、療育の考え方の多くは
日常の関わりの中に少し工夫を加えるだけで、家庭でも取り入れることができます。
私は児童・障がい福祉の現場で11年間働き、現役の放課後等デイサービス職員として
日々子どもたちと療育的な関わりを実践しています。
この記事では、特別な道具や訓練がなくても、今日の生活の中でできる療育的な関わり方を紹介します。
療育的な関わりの土台にある、3つの考え方
具体的な方法を紹介する前に、療育の土台にある考え方を共有します。
この視点があるだけで、日々の声かけが少しずつ変わっていきます。
そして、日々の声かけや日々の関わりが
非常に大切であるということです。
大切なことは常に原点にあります!
① できないことより、できることに目を向ける
療育の現場では、「何ができないか」より「何なら今できるか」を起点に考えます。
できることを土台にして、少しずつ次のステップに進む、という積み上げの発想です。
・ストレングスを探すこと(その子の持つ強み)
・スモールステップで進める(少しずつ、小さな課題をクリアする)
ということを大切にしています!
② 失敗を責めず、成功体験を積み重ねる
失敗を指摘して直させるより、成功しやすい状況を先に作り
「できた」という体験を積み重ねていく方が、子どもの力は伸びやすくなります。
成功体験は何よりも大切になります!
私もそうですが、みなさんもきっとそうだったはずです・・・
スポーツや勉強で「できた!!」の瞬間は
気分が高まってやる気に満ち溢れたと思います!
その瞬間をたくさん作ってあげよう!ということです。
③ 「その子に合った伝え方」を探す
同じ内容でも、言葉で伝わる子、絵や写真で伝わる子、実際にやって見せた方が伝わる子など
伝わり方は一人ひとり違います。
『伝わらない』のは子どものせいではなく
伝え方が合っていないだけ、という視点が大切です。
「何回言っても伝わらないな・・・」
「イラストで見せてるのになんでわからないの?」
「やってみてもわかっていないような気がする」
と悩みはそれぞれですよね!
その子にあったアプローチを考えていくことが大切であり
試行錯誤して、試してみるのもいいですね!!
家庭でできる療育的な関わり方、5つの実践
① 一日の流れを「見える化」する
朝起きてから寝るまでの流れを、イラストや写真、簡単な文字でカードにして、目に見える場所に貼っておきます。
「次は何をするんだっけ?」と自分で確認できるようになると
見通しが持てて安心感につながります。
見通しが見えずにパニックになる子、感情的になる子、不安になる子は今までたくさん見てきました。
目で見える支援が必要な子にとって、『見える化』は大きな手助けになります。
② 指示は一度に一つだけ
「着替えて、歯磨きして、荷物準備してね」と一度に伝えると
途中でわからなくなってしまう子も多いです。
「まず着替えようね」と一つずつ伝え
できたら次を伝える、という形にすると、格段に伝わりやすくなります。
何個も何個も伝えて、頭の中で情報処理ができるようになるのは
もっと大きくなってからです!!
最初からできるわけではありません。
子どもが小さいうちは、一つずつ伝えるようにしていきましょう!
③ 「できた」をすぐその場でフィードバックする
何かができたときは、後でまとめて褒めるのではなく、その場ですぐに「今、靴をそろえられたね」と伝えます。
療育の現場では、行動の直後にフィードバックすることで
子どもが「何が良かったのか」を結びつけやすくなると考えられています。
鉄は熱いうちに打て!ですね。
後で伝えると、子どもは「ん?それやったっけ?」と記憶に薄いときがあります。
できたときには、その場で伝えてあげると理解しやすいです!
④ 苦手な感覚には、無理をさせすぎない
音、感触、匂いなど、特定の感覚刺激を強く嫌がる子は少なくありません。
「慣れさせなきゃ」と無理に押し付けるのではなく
まずは苦手なものを避けられる環境を作りながら
少しずつ、無理のない範囲で慣れる機会を作っていくのが基本の考え方です。
何が無理で、何なら行けるのかという判断ができるといいですね!
これは、一緒に過ごしているママパパならわかるのでは??
一緒に発見していけるといいですね〜!
⑤ 練習は「ゲーム感覚」で取り入れる
着替えや片付けなどの練習を、「よーいドン」でタイマー競争にしたり
できたらシールを貼るなど、遊びの要素を混ぜると、子どもの取り組みやすさが大きく変わります。
療育の現場でも、遊びを通じて自然に力を育てるアプローチはよく使われています。
子どもは、『遊び』で学ぶことが多いです!
宿題や片付けなどの『嫌なこと』でも
『遊び』に結びつけることで楽しく取り組めることもあります!
その工夫をしていくことが大切です!
「家でも療育っぽいことをしなきゃ」と気負いすぎなくていい
ここまで具体的な方法を紹介しましたが、一番大切なことをお伝えします。
それは、「家庭は療育施設の延長ではなくていい」ということです。
家庭は、子どもにとって安心して羽を伸ばせる場所であることが、何より大切です。
すべての関わりを療育的にしようと気負いすぎると、親も子も疲れてしまいます。
今回紹介したような工夫は、「余裕があるときに、少し意識してみる」くらいの温度感で十分です。
まとめ
- 療育の考え方の土台は「できることに目を向ける」「成功体験を積む」「その子に合った伝え方を探す」の3つ
- 家庭では、見える化・一度に一つの指示・その場でのフィードバック・感覚への配慮・遊びの要素の5つが取り入れやすい
- 家庭を療育施設のようにしようと気負いすぎず、安心できる場所であることを大切にする
特別な道具や訓練は必要ありません。今日の声かけを少し工夫することから、無理のない範囲で始めてみてください。