発達・発達支援

児童発達支援と放課後等デイサービス、何が違うの?【現役、児童発達支援管理責任者がわかりやすく解説】

  1. HOME >
  2. 発達・発達支援 >

児童発達支援と放課後等デイサービス、何が違うの?【現役、児童発達支援管理責任者がわかりやすく解説】

保育園に勤務している人、学校に勤めている人は障害がある子との関わりが

あるケースが多いです。

そんな中で、今さら聞けないお話をここでまとめています!

最後まで、読んでみてください!!

「名前が似ていて、違いがよくわからない」

「児童発達支援」と「放課後等デイサービス」

どちらも子どもの発達をサポートする福祉サービスですが

名前が似ているため、違いがよくわからないという声を多く聞きます。

私は児童・障がい福祉の現場で11年間働き、放課後等デイサービスの職員として今も現場に立っています。

この記事では、2つのサービスの違いを、できるだけシンプルに整理してお伝えします。

一番大きな違いは「対象年齢」

主な違いは、対象となる年齢と就学状況です。

  • 児童発達支援:主に未就学児(0歳〜小学校入学前)が対象
  • 放課後等デイサービス:小学校から高校まで(6歳〜18歳、状況により延長も可)の就学児が対象

つまり、就学前は児童発達支援を利用し、小学校に上がると放課後等デイサービスに移行する

という流れが見られます。どちらも、自治体の支給決定を受けて事業所と契約する必要があります。受給者証があれば、どの事業所でもすぐに利用できるというわけではありません。

申請の流れや費用は、通所受給者証の申請ガイドで詳しく説明しています。

支援内容の違い

対象年齢が違う分、支援の中身にも違いがあります。

児童発達支援でよく行われること

  • 遊びを通じた発達支援(体の使い方、指先の動き、言葉の育ちなど)
  • 基本的な生活習慣(着替え、食事、排泄など)の練習
  • 集団での関わり方の土台づくり
  • 保護者への子育て相談・支援

未就学期は、生活の基礎を作る土台の時期にあたるため、遊びの中で自然に発達を促す関わりが中心になります。

放課後等デイサービスでよく行われること

  • 学校生活で必要な力(時間の管理、宿題への取り組みなど)のサポート
  • ソーシャルスキルトレーニング(友達との関わり方、感情のコントロールなど)
  • 学校や家庭以外での「third place(第三の居場所)」としての役割
  • 学校・家庭との情報連携

就学後は、学校生活との両立や、友達関係など社会性の育ちに関わる支援の比重が増えていきます。

私の施設では、主に集団療育を売りにしています!

どちらも「単なる預かり」ではない

どちらのサービスにも共通して大切なのは、単なる「預かりの場」ではなく

一人ひとりの発達段階や特性に合わせた「個別支援計画」に基づいて支援が行われるという点です。

利用開始時には、保護者と一緒に「この子にどんな力を育んでいきたいか」という目標を考え

それに沿ってプログラムが組まれます。

児童発達支援・放課後等デイサービスでは、5領域との関連を示す「支援プログラム」の作成・公表が求められています。5領域は、健康・生活、運動・感覚、認知・行動、言語・コミュニケーション、人間関係・社会性です。

事業所のホームページなどで支援プログラムや自己評価の公表内容を確認し、見学時には「子どもの目標と日々の活動がどうつながっているか」を質問しましょう。公表資料だけで判断せず、実際の支援や本人に合う環境も確かめることが大切です。

制度の根拠:こども家庭庁「児童発達支援等における支援プログラムの作成及び公表の手引き」(PDF)。確認日:2026年9月23日。

見学時の確認点は、放課後等デイサービスの選び方チェックリストも参考にしてください。

併用や移行はどうなるの?

未就学のうちに児童発達支援を利用していた子が、小学校入学と同時に放課後等デイサービスへ移行するケースが一般的です。

この移行の際、それまでの支援の様子や配慮事項が引き継がれるよう、事業所間や自治体との連携が行われます。

就学前の児童発達支援の利用が、そのまま放課後等デイサービスの利用決定になるわけではありません。就学前から自治体や相談支援事業所に相談し、サービスの切り替えに必要な手続き、利用開始日、事業所の空きを確認しましょう。

見学・体験と、公費によるサービス利用は区別して確認してください。個別の例外や併用の可否は、自治体の支給決定に関わるため、窓口の案内に従いましょう。

どちらを利用するか迷ったら

「うちの子は児童発達支援?放デイ?」と迷ったときは、まずは年齢を基準に考えて問題ありません。

未就学であれば児童発達支援、就学していれば放課後等デイサービスが基本です。

その上で、実際にどんな支援を受けられるかは事業所によって特色が異なるため

複数の事業所を見学し、お子さんに合いそうな場所を選ぶことをおすすめします。

まとめ

  • 児童発達支援は主に未就学児、放課後等デイサービスは就学児が対象
  • 児童発達支援は生活の基礎づくり、放デイは学校生活との両立や社会性の育ちに重点が置かれやすい
  • どちらも「預かり」ではなく、個別支援計画に基づいた支援が行われる
  • 就学のタイミングで、児童発達支援から放課後等デイサービスへ移行するのが一般的

名前は似ていても、それぞれの時期に合った役割を担っているサービスです。

お子さんの年齢や状況に合わせて、必要な支援を上手に活用していきましょう。

申請・契約の基本的な仕組みは、こども家庭庁「利用者負担の仕組み」を参照しています。対象や支援内容の詳細は、同庁の児童発達支援・放課後等デイサービスのガイドライン等と、自治体の最新案内をご確認ください。

-発達・発達支援